熱力学(2017年度)

 2017年度の琉球大学理学部物質地球科学科物理系の講義「熱力学」の講義録です。1回の講義ごとにその日の内容をまとめて夜に更新します。

 昨年度の講義録はこちらです。

 本年度の講義は、教科書(田崎晴明著「熱力学―現代的な視点から」)に沿って、WebText 動く!熱力学を使って行います(授業で使用するプログラムが掲載されています)。

 また、このWebTextをandroidアプリ化したものがあります(右のアイコンをクリックすることでダウンロードできます→)

 このページには、授業中に出た質疑応答、授業で書いてもらった感想・コメントの主なものを掲載します。

 赤字で書かれているのは授業中などに追加したコメントなどです。青字は学生からの質問など。その日の授業の最後には感想や質問を書いてもらいますが、その内容およびそれに対する解答を各日の講義録の最後につけます。

御願いしたいこと

 お願いしたいことは、集中して聞いてください、ということです。授業中は目と耳と頭を私と私のしゃべっている内容に向けてください。時々、「ノートを取るのに忙しくて話を聞いてなかった」という本末転倒なことを言う人がいますが、授業を聞かないのなら教室にいる意味はありません。また、授業中に携帯でメールしたりなど他所事をせず、授業内容に集中してください。特に、私語を続けるなど、他人の集中を邪魔するような行為をするなら、出て行ってください。

 なお、他の先生は怒るのかもしれませんが、私は黒板をカメラで撮る人がいても怒りません。字を書くのが遅いので写真を撮りたい、という人はどうぞメモ替りに携帯で(可能ならシャッター音を消して)写真を撮って下さい(ただし、写真撮って安心して、写真見直すこともしないんじゃ、駄目ですよ)。

もっとも大事なお願い。

 わからないところがあったら遠慮なく質問してください。
 「こんなことを質問してもいいのだろうか」と悩む必要はありません。学問の世界での偉さの順番は

するどい質問をする人ばかな質問をする人>>>>>>>質問をしない人

です。質問をしない人は「質問できないということは、話をちゃんと聞いてないのだろう」と判断されます。せめて首をかしげる程度でもいいですからリアクションを返してください。「前に(あるいは他の授業で)聞いたはずだが忘れてしまった」という場合でも遠慮は要りません。この授業の目的はあなたたちが熱力学を理解することです。

 ただし、覚悟しておいてほしいのですが、熱力学は難しい学問です。これまでになかった新しい概念、新しい計算テクニックが出てきます。わからないところを残したままにしておくとどんどんわからなくなります(これはどんな学問でも同じことですが)。わからないところは早めにつぶしてください。

 学問は、「新しい概念を学ぶ」という形で勉強が進んでいきます。ただ「式を覚えてあてはめればよい」という勉強をしては、絶対ダメです。

 今回使う教科書(田崎晴明著「熱力学―現代的な視点から」)は非常に丁寧に書かれた本で、授業内容はこの本に沿って行いますが、授業で話せるのは本に書かれた内容より少なくなることもあると思います。教科書を熟読するようにしましょう。

評価

 学期末に試験を行い、成績判定(90点以上A、80点以上B、70点以上C、60点以上D、60点未満はF)をします。

感想・コメントノート

 毎回授業の最後に、授業の感想・コメントを書いてもらいます。これは出席を兼ねています。なお、質問はここに書くのではなく、授業中に質問するようにしてください。特に「ここがわからないとこの先もわからなくなる」ような点の質問は、最後に書いてもらっても手遅れです(下手すると、次の週に質問の答が返ってきても、質問の内容を自分で忘れている人もいます)。重要な質問はすぐにしましょう。「人前で質問するのは恥ずかしい」恥ずかしいなんて気持ちは克服してどんどん質問して欲しい。その方が自分にも、周囲の人にも勉強になる。という人も、せめて授業の後に聞きに来ましょう。

 書いてもらった内容および質問に関しては、次の授業でコメントして返します。一部は授業の最初で触れることもあります。また、この感想、質問などはこのWebページあるいは将来出すかもしれない本等の媒体で公表されることがあります(書いた人の名前は載せません)。世界じゅうから見ることができるページに載る可能性があるわけですから、その点は御注意&御了承願います。

ホームページ

 講義の内容およびその時出た主要な質問などに対する解答および書いてもらった感想・コメントシートの主なものへの回答は、この頁にまとめます(授業の日の深夜までに更新されます)。

 主な感想・コメントへの回答は次の時間の最初でも行いますが、全部に対して答える時間はないかもしれません。早く答えが知りたいという人はこのページを見てください。

 また、授業で使ったプログラムを家でも実行してみたいという人は、このページの中のリンク先で実行できるようにしておくので、心ゆくまでやってみてください。

 一年間の授業のだいたいの中身は、「動く!熱力学」というホームページに(授業で使うアプリとともに)まとまっていますので、予習したい人は教科書と併用してこれを読んでください。

アプリ

 上に書いたホームページはandroidのアプリになっているので、androidスマホやタブレットを持っている人はこちらからダウンロード→TD.apk

してスマホなどで実行させて、予習復習してください。

質問など

勉強していてわからないところがあったら、理307号室まで来るか、

maeno@sci.u-ryukyu.ac.jp

までメールで質問してください。携帯のメールではないのですぐに返事はかえってこないかもしれませんが、必ず返信します。また、携帯のメールと違って夜中でも着信音は鳴らないので「今メールしていいだろうか」と心配する必要はありません。

 この授業で勉強する事項をまとめたチャートを作りました。このPDFです。ダウンロードして自習に役立ててください(授業でも配布します)。

講義録

2017.4.11 第1講
2017.4.18 第2講
2017.4.25 第3講
2017.5.2 第4講
2017.5.9 第5講
2017.5.16 第6講
2017.5.23 第7講
2017.5.30 第8講
2017.6.6 第9講
2017.6.13 第10講
2017.6.20 第11講
6.27は火曜日ですが金曜日の時間割なので、熱力学はありません。
2017.7.4 第12講
2017.7.11 第13講
2017.7.18 第14講
2017.7.25 第15講