*電子物性概論—自由電子系から強相関電子系まで— [#e0e781e1]

''担当教員:''武藤哲也(島根大学大学院総合理工学研究科)

''単位:’’2


''教室:''理複202

''授業内容と方法'':
>固体の諸物性が電子の性質に起因することを強調して,固体物性を電子物性と称することがある。本講義では,量子力学や統計力学の帰結に基づいた電子の基本的性質から,電子物性における特異な諸現象がどのように理解されるかを説明する。理想フェルミ気体としての自由電子系の性質に基づいて,金属における電子状態を自由電子近似により記述することから始め,超伝導や強磁性といった諸物性の特徴や起源を解説する。さらに現在の電子物性研究の重要な研究対象である強相関電子系の基礎についても講義する。

''評価基準と評価方法'':
>毎回の出席と最後に課されるレポートで評価する。

''履修条件'':学部3,4年次・大学院生

''授業計画'':
-1. 電子物性とは
-2. 自由電子モデル(理想Fermi 気体)
-3. 固体内電子の自由電子近似
-4. 固体内電子の強束縛電子近似
-5. バンド理論
-6. スピン磁性
-7. 金属磁性
-8. Bose-Einstein 凝縮
-9. 超伝導現象
-10. 超伝導の現象論
-11. 超伝導のミクロな理論
-12. 強相関電子系
-13. 最近の話題

''事前・事後学習'':課題レポートを通して、授業内容を復習すること。


''備考'':
-登録は,8 月3 日より物理系事務室(理206 室)で行う。
-9 月3 日(木)15:00 より講演会を行う。
>講演タイトル「動的平均場理論の視点から見た重い電子系」

-講義世話人:辺土正人(理複506)
>武藤先生への質問を含めて,質問があれば上記居室へ訪ねて下さい


*「重い電子系の物理」 [#l1780d94]

''担当教員:'' 大貫惇睦

''単位:'' 1

''教室:'' 理313(予定)

''授業内容と方法:''
>物性物理学は通常、物質の構成、格子振動、金属電子論、半導体と光物性、誘電的性質、超伝導、磁性のような分類でまとめられている。これらの基本的考えをすべて理解した上で、新物質の解明にチャレンジすることが大切である。重い電子系の物理を意識しつつ、物性物理学を全般的に学ぶ。黒板での講義なのでノートを持参すること。
>講義日程は、5/21 より毎週水、木の1限目に予定している。(5/21, 5/27, 5/28, 6/3, 6/4, 6/10, 6/11)

''達成目標:''
>一般的な物性物理学の教科書の内容が理解できるようになること

''評価基準と評価方法:''
>出席とレポートで評価する。毎回基本となるレポートを出題し、次回講義までに提出してもらう。

''履修条件:''
>学部4年次・大学院生

''授業計画:''
-格子振動と格子比熱(5/21)
-バンド理論と物質の分類(5/27)
-超伝導(5/28)
-磁性1(6/3)
-磁性2(6/4)
-固体の電気抵抗、比熱、磁化率、磁化(6/10, 6/11)

''テキスト:''
>(以下の URL からダウンロードして準備して下さい)
> [[http://goo.gl/DyMB0u>http://goo.gl/DyMB0u]]

''参考書:''
-物性物理学 大貫惇睦編著(朝倉書店)
-重い電子系の物理 上田和夫、大貫惇睦著(裳華房)

''オフィスアワー:''
>平日12:00 〜 13:00(理107室)

''メールアドレス:''
>onuki_at_phys.u-ryukyu.ac.jp   (_at_ を@に変えてください)


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[[2014年度の特別講義]]

[[2013年度の特別講義]]

[[2012年度の特別講義]]

[[2011年度の特別講義]]

[[2010年度の特別講義]]

[[2009年度の特別講義]]

[[2008年度の特別講義]]

[[2007年度の特別講義]]


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