*量子情報理論 [#of808049] -物理学特別セミナーC -物理学セミナーIII -講師: 宇賀神 知紀(OIST) -日程: 平成31年4月10日(水)より -教室: 理学部A313講義室 -単位: 1単位 -履修条件: 学部3,4年次、大学院生 -授業内容と方法 >量子エンタングルメントは、量子力学に特有な(非局所)相関である。この概念はアインシュタイン、シュレーディンガーらによって発見され、量子力学の奇妙さを浮き彫りにした。近年、量子エンタングルメントを情報とみなし、積極的に用いることで 従来とは全く異なる原理で動く計算機(量子コンピューター)が作れることが分かり、盛んに研究されている。この研究分野は量子情報理論と呼ばれている。 本講義で量子情報理論の基礎について解説する。必要な量子力学の知識を復習したあと、量子エンタングルメントとその応用(EPRの議論、Bellの不等式、量子テレポーテーション)について説明する。次に量子計算とは何かを説明し、最後に具体的な量子アルゴリズムについて触れる。 -達成目標 >IBMQ([[https://quantumexperience.ng.bluemix.net/qx/editor]])を用いて実際に量子コンピューターを動かすことが出来るようになること。 -評価基準と評価方法 >レポートによる。 -授業計画 --1.量子力学の必要知識のまとめ(1) --2.量子力学の必要知識のまとめ(2) --3. EPRの議論とBellの不等式 --4.古典計算 --5.量子計算と量子ゲート --6.具体的な量子アルゴリズム(1) --7.具体的な量子アルゴリズム(2) ---- [[2018年度の特別講義]] [[2017年度の特別講義]] [[2016年度の特別講義]] [[2015年度の特別講義]] [[2014年度の特別講義]] [[2013年度の特別講義]] [[2012年度の特別講義]] [[2011年度の特別講義]] [[2010年度の特別講義]] [[2009年度の特別講義]] [[2008年度の特別講義]] [[2007年度の特別講義]]