太陽と地球・金星・火星の動き

 下の図で惑星がどんな動きをするのかを見ましょう。
 惑星の運動を見てみましょう。緑が地球、赤が火星、黄色が金星です(明るい黄色で影がついていないのは太陽です)。惑星はもちろんもっとたくさんあるのですが、ここでは残りは省略しました。惑星や太陽の大きさはかなり誇張してます(軌道のサイズにくらべてずっと小さいです)。
 最初の状態だと、惑星はふらふらと動き回っているように見えると思います。この図は“上”から見た図になっていますが、実際に我々が観測する時は地球上から見ているため、惑星までの距離はすぐにはわかりません。だから、惑星の動きはもっともっと不思議な動きに見えます。
 距離がわかったとしてこの動きを見ていると、「地球を中心にして考えているから変な動きに見えるのだ」ということがわかってきます。


 太陽を中心にして考えるとどうなるか、「太陽を中心に」ボタンを押してみて、太陽と地球、どちらを中心とすることが「素直」な動きなのか、を考えてみましょう。
 「遠近感をなくす」にチェックを入れると、地球と太陽/金星/火星の距離が同じになります。惑星の距離を測るのは簡単ではないので、我々が観測する星の動きに近いのはこの状態です。この状態から、「実際はどう動いているのか?」を考えていった、と思うと、なかなか簡単にはいかなかったろうな、と思われます。
 「軌道を描く」にチェックを入れると、惑星がどのような軌道にそって動いているのかを表示します。
 地球を中心にしつつ軌道を描くと、「地球の周りを太陽が周り、太陽の周りを惑星が回る」というイメージがわかるかと思います。見たまんまで考えるとこうなるわけですが、太陽の大きさ(実際は直径で比較して地球の109倍もある)を考えると、それは不自然に思えてきます。


 太陽を中心として考える立場で見ると、地球も「惑星」の仲間であった、ということがわかってきて、そちらの方が素直な見方だと感じられるのではないかと思います。