ブラックホールを近くから見る


 スライダは動かした後、カーソルキー 左右で微調整できます。

 時々、描画がとまってしまうことがあ ります。その時はカーソルキーの左右を押して再描画させてください。

 このプログ ラムでは、ブラックホールがどのように見えるかをシミュレートしています。ブラックホールのシュワルツシュルト半径は1000mです。


 ほんとのブラックホールは真っ黒(光はそこから出てこない)のはずですが、それだとわ かりにくいので、このプログラムでは地球儀の模様をつけています。そして、その地球の北極上空に人がいるとして、その人が見る景色を書かせています。




 上の図は、距離4000m)のところで、まっすぐブラックホールを見下ろした図です。 北極の地形が真 ん前に見えます。

 オーストラリア、アフリカ、南アメリカなどの南半球の地形が見えてます。北極から地球 を見下ろしたら、もちろんそんなものは見えません。相手がブラックホールだと、光が曲がるので見えるのです。これら南半球の大陸のさらに外側に、南極大陸 がリングのように見えています。さらに外側に見えるのは、ブラックホールを半周以上した光です!!


 右上に、「ここの高さは4781m」とあることに 注意してください。距離4000mで、ブラックホールの半径が1000mなら、高さは3000mの はず・・・と思うところですが、空間が曲がっているのでそうはならないのです。

 なお、さらにその下に書いてあるように、この場所での重力は3m/s2で す(地球表面の重力は9.8m/s2)。 ほんとうにこの場所にいったら、のんびり景色を見ている暇はないでしょう!!


  右にある○は、このプログラムが表示している部分がどういう方角を見ているかを図示しています。紫の線は人間の目が向いている方向を示しています。青い線 はこの図で表示されている範囲(視野)を示しています。黒い扇形は、この人から見てどのような範囲にブラックホールが見えるかを示しています。


 ブラックホールに近づくとどんどん黒い範囲は広がります。びっくりすることは、 1500mより近づくと、 黒い範囲が180°を越えてしまうことです。


 下の「画像を見る」の横の□のチェックをクリックすると、画像ではなく、光がどのよう な軌道を描くのかを見ることができます。




 右側の「角度」と書いたスライダを動かすことで光の角度を調整することができます。

  上のは、 南極から出た光が到着するように角度を調整したものです。

 いろいろ角度を変えて光の様子を見てください。ブラックホールを一周させたりもできま すよ。

 この図は、左右の幅が目で見た角度で90度になるように書かれています。ディスプレイやスクリーンに近づいて見てください。