gnuplot の使い方。 gnuplot については、次のウェブページがとても参考になる。 http://t16web.lanl.gov/Kawano/gnuplot/ gnuplot の色々なコマンドをもう少し解説する。 1.複数のデータを一つの図の中にプロットする方法。 plot コマンドの中で、1行に並べて複数のデータの行(コラム)や 複数のデータファイルを並べて書くと、複数のデータが1つの図の中に プロットされる。 例えば plot [-1:1][-2:2] "データファイル名_1" u 1:2 notitle w l lw 1.5 lt 1, \ "データファイル名_1" u 1:3 notitle w l lw 1.5 lt 2, \ "データファイル名_2" u 1:2 notitle w l lw 3 lt 3 1行目と2行目の最後の"\"は継続行だということをあらわす。"\"を書かずに1行に全部続けて書いて良い。 オプションの説明 u 1:2 データファイルの中の1番目のコラムをx軸、2番目のコラムをy軸にする。using 1:2 の省略形。 notitle 図の中でグラフの説明を省くオプション。これの代わりに t 'グラフの説明'   とすると、グラフの説明が図の中に書き込まれる。(レジェンドと言う。) w l 線で繋ぐという意味。with lines の省略形。 lw 1.5 線の幅の指定。大きいほど幅がある。少し太いほうが見やすい。line width lt 3 線の種類(と色)の指定。line type [-1:1][-2:2] プロットする範囲の指定。初めの[-1:1]はx軸の範囲を -1 から 1 にし、 次の[-2:2]はy軸の範囲を -2 から 2 にすると言う意味。 2.x軸やy軸にラベルをつける。 x軸やy軸にラベルをつけるにはプロットする前に次の様なコマンドを打っておく。 set xlabel "x" set ylabel "function" フォントの種類と大きさを指定したい場合は次の様に書く。フォントの大きさはただの数である。 set xlabel "x" "フォントの名前, フォントの大きさ" set ylabel "function" "フォントの名前, フォントの大きさ" 3.対数プロット。 データを対数でプロットしたい場合には、プロットする前に次の様なコマンドを打っておく。 set logscale y y は縦軸の事である。横軸を対数にしたい場合には、x とする。 ついでに、プロットする前に、 set format y "10^{%L}" と言うコマンドを打っておくと、対数軸の目盛りの数字が10の巾で書かれるのでかっこいい。 対数プロットをやめる場合には、プロットする前に次の様なコマンドを打っておく。 unset logscale y 4.eps ファイルを生成するためのオプション 前回も書いたが、epsファイルを作るときれいにプリントアウトができる。 前回と少し違う書き方だが次の様に書いても良いはず。(前回は古いgnuplotでの書き方だった) set terminal postscript eps color dashed 22 set output 'データファイルの名前.eps' 以上の事を一つのファイルに全て書いてマクロとして使うことが出来る。 例えば、次の様に書いたファイルまず作っておく。 ファイル名を例えば plot_macro.plt と付けておく。 #set terminal postscript eps color dashed 22 #set output 'データファイルの名前.eps' set logscale y set format y "10^{%L}" set xlabel "x" "フォントの名前, フォントの大きさ" set ylabel "function" "フォントの名前, フォントの大きさ" plot [-1:1][-2:2] "データファイル名_1" u 1:2 notitle w l lw 1.5 lt 1, \ "データファイル名_1" u 1:3 notitle w l lw 1.5 lt 2, \ "データファイル名_2" u 1:2 notitle w l lw 3 lt 3 上の内容で、使わない行の初めには # をつけてコメントアウトしておく。 上の内容を plot_macro.plt にセーブしたら、gnuplot を立ち上げて、 load 'plot_macro.plt' というコマンドを打つと、マクロの内容をgnuplotが実行してくれる。