世界物理年ロゴ世界物理年記念公開講座(2005年8月27日)

-この100年の物理の歩み-


 琉球大学における公開講座は好評のうちに終了しました。


石垣、宮古でも公開講座(少し内容は減ります)を行いました。


9月24日(土) 14:00〜 石垣市民会館中ホール(終了しました)
10月8日(土) 13:30〜 宮古島市平良中央公民館(終了しました)→宮古での公開講座の様子はこちら


マイケルソン・モーレーの実験(概念図)
マイケルソン・モーレーの実験(概念図)
 いまからちょうど100年前の1905年。アルバート・アインシュタインは世界の物理に大きな発展をもたらすことになる3つの論文を発表しました。

 一つめは光量子仮説。当時は波動だと考えられていた光が粒子的性質を持つということを主張する仮説で、後にできあがる量子力学への扉を開きました。

 もう一つは特殊相対論。それまでの時間と空間の認識を一変させる理論で、これも現代物理の基礎となっています。

 最後の3つめはブラウン運動の理論。ブラウン運動が物体が分子でできていることの証拠であることを示し、分子一個の大きさを計算する方法を導いています。

 この偉大な3つの業績が発表された1905年を物理の世界では奇跡の年と呼びます。そして今年はその奇跡の年からちょうど100年にあたるため、世界物理年となっています。


  この世界物理年を記念して、琉球大学理学部物質地球科学科物理系は、広く一般市民に物理の楽しさを知っていただきたいという願いを持って、公開講座を開きました。

 参加者は全部で64名でした。たくさんの御参加、誠にありがとうございます。

  内容(リンクをクリックすると当日の様子の写真のあるページに飛びます)

超伝導による浮上

  1. 奇跡の年1905年にどんなふうに物理学上の発展がなされたのかに関する講演
  2. 関連する実験の体験・実演コーナー


当日の様子



開始前

休憩室

ブラウン運動

超伝導


光速度の測定

 スタッフが着ていたTシャツ。
 よく見ると、アインシュタインの顔や論文がプリントされてます。


参加していただいた皆さん、
どうもありがとうございました!!!




参加された皆様からの声

 参加者に書いて頂いたアンケートの中から、「今後希望する講座の内容や改善すべき運営方法について具体的にお書きください」という質問への答から、抜粋いたします。

「また開いて欲しい。最初の講演が大変面白かった。もっと講演時間が長ければよかったと思う。でもたいへん満足してます。講座の運営にあたられた方々、ありがとうございました。」

「相対性理論について、もっとくわしく話して欲しかったです。時間がなかったのが残念です。実験は全体的に高校の物理IBで習ったものだと思いました。もっと高度なものがみたかったと思います。超伝導の実験は、発展的でおもしろかったです。」

「とてもわかりやすく教えて頂き本当にありがとうございました」

「もっと時間が欲しい。昔の話もいいけど、現在の状態も知りたい。超ひも理論などを知りたい」

「相対性理論の説明をもっと理解しやすく。時間通りに進めて欲しい」

「宇宙について知りたい」

「僕は相対論を聞きたかった」

「物理の楽しさをもっと学生にわからせるような講座をしてください。」

「とても興味を引かれるような実験だったのでおもしろかった。とても難しい内容であったけど物理の面白さがわかった。」

「今日の内容は中学生にはきついのでは。相対論の話をもっと詳しく聞きたかった。実験を見るだけでなく、一緒に参加したかった。」

「超伝導で抵抗ゼロにしたやつに電流を流したのをみたいです。」

「物理や数学の公式・理論についてわかりやすく学べる講座があれば出席したい。時間の関係で見ることができなかったスライドがあったのが残念です。全部説明を聞きたかった。先生も学生さんも親切に対応してくださって近づきやすく感じました。ありがとうございます。」

「演示実験的なものでなく、実際に個人に実験させて欲しい。琉大の先生方が研究していて、一般市民に歓迎できる内容(新聞に連載されているようなもの)。実験などのもう少し詳しい資料が欲しい(使用器具や材料の入手方法、実験上の注意など)」

「講座の時間がもう少し欲しい。とてもわかりやすい講演でしたが。可能な限り、計画した時間でお願いしたいと思います。会場案内がわかりにくく、困りました。「生活の法律」などの学習もしたいですね」

「もう少し長い時間やってもらえるとうれしいです。実験がたくさんあり、スタッフの方も親切で楽しめました。お疲れ様でした。」

「今後とも理工農系の無料講座を開いて欲しい。こんなに物理が楽しく学べるとは思わなかった。」

「日程にもっと余裕をもたせてほしい。理科系などの発展につながる前の基礎を中学生ほどのレベルで解説して欲しい。」

「お忙しいとは思いますが年一回こういった講座が開かれると、一般市民の理解も深まるし、物理を大学で専攻したい生徒も増えて、良いかと思います。」

「もっと時間をかけて丁寧に説明していただければ、私のような予備知識はないが興味はある者にも更に面白い講座に感じられたと思う。自分が勉強不足のせい もあるが、今回は少し物足りなかった。講義や実験の説明についてはわかりやすかったと思う。日にちを何回かにわけて行えば質問もしやすかったと思う」

「先生と学生さんがとても熱心に説明していたのがよかった」

「前野先生の講演がわかりやすく、前よりも少しアインシュタインが伝えたかったことを理解することができました。とても満足しています。また演習実験とい う貴重な体験ができたこともとてもよかったです。先生方、スタッフの皆様に感謝申し上げます。もし可能であれば、実験と論文がどのようにつながるのかをも う少し統合的に説明があったらなぁと思いました。」

「「エーテルの仮説は正しくなかった」とはっきり伝えないとエーテルというものがあると思う人がいます。」

「式が難しくてわかりずらかったので、どうしてそういう式になるのかくわしく説明して欲しい。」


 いただいた御意見は今後の公開講座などの参考にしたいと思います。ありがとうございました。