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*今後の予定 [#n9519331]


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*過去の談話会 [#d1ecb0df]
&color(Red){平成30年9月27日(木)15:00〜};
''場 所:'' A313 室
&color(Red){平成30年11月30日(金)16:20〜};
'場 所:'' A313 室

''講演題目:''強磁性超伝導体の磁場誘起現象
''講演題目:''Generalized Heisenberg-Euler Formula and its Application to Vacuum Magnetic Birefringence Experiment

''講演者:'' 青木 大(東北大学 金属材料研究所)
''講演者:'' 菅本 晶夫(お茶の水女子大学)

''講演概要:''
>強相関電子系の物理において、強磁性と超伝導の共存が注目を集めている。スピン三重項という通常とは異なる超伝導が実現していると考えられているからである。これまでに知られている強磁性超伝導体はすべてウラン化合物である。これらの系に磁場を加えると、強磁性ゆらぎが強く関与した磁場誘起(強化型)超伝導が発現していることがわかって来た。超伝導の源となる強磁性ゆらぎは、磁場やひずみによって制御可能であり、さまざまな磁場誘起現象が現れる。本講演では、最新の実験結果と強磁性超伝導の魅力を説明する。
>量子電磁気学(QED)において、電磁場の非線形効果を取り入れた作用を1936年にハイゼンベルグとオイラーが書き下したが、これにはパリティーを破る効果は入っていなかった。講演者は数名の共同研究者と共に、ハイゼンベルグ=オイラーの公式にパリティーを破る効果を取り入れた。ハイゼンベルグ=オイラーの公式は、磁場を印可したレーザー光を用いる複屈折実験において、QED補正を受けた「真空」を探るための基本公式である。この公式にパリティーを破る効果を取り入れることによって、暗黒物質 (ダークマター) の探索が可能となる。この場合、通常用いられるファブリ=ペロー型レーザー干渉計ではなく、リング状の干渉計を用いてかつ従来と異なる観測量を測定するならば、QEDの影響を受けることなくパリティーの破れ効果を観測できることを示した。例としてニュートリノが暗黒物質である場合を検討した。

&color(Red){平成30年11月22日(木)16:20〜};

&color(Red){平成29年12月7日(木)16:20〜};
''場 所:''A313室
'' 場 所:'' 理学部本館 A313教室

''講演題目:''統計物理の眼で見るスポーツ
''講演者:'' 三宅 和正(大阪大学 先端強磁場科学研究センター)

''講演者:''山崎 義弘(早稲田大学理工学術院 教授)
''講演題名:''重い電子化合物で現れる価数変化にともなう異常物性:Ce系物質を中心に

''講演概要:''
>近年、社会物理学という分野が形成されつつある 。これは、社会現象を多数の人間で構成された系が示す集団的振る舞いと捉え、統計物理学の視点から現象の特徴づけを行おうとする試みである。また最近、スポーツの試合中に選手やボールの動きを追跡(トラッキング)する技術が進歩し、選手やボールの詳細な位置データ(トラッキングデータ)が容易に手に入る状況になった。我々はスポーツも社会物理学の対象になると考え、対戦型集団スポーツの代表例といえるサッカーに焦点を当て、考察を行っている。本講演では、統計物理学の視点から行われてきたスポーツを題材にした研究のレビューを行い、トラッキングデータから得られた、サッカーにみられる動力学的・統計的性質を紹介する。
>Ce を含む重い電子系物質の圧力効果を理解する基本的な概念として「Doniach描像」にもとづく議論がしばしば成されてきた.それはCeの価数が基本的に3+(4f^1状態)であることを暗黙の了解としている.この講演では,この描像では理解できない,加圧によって価数が連続かつ急激に変化することによって様々な異常物性が現れることを議論したい.

&color(Red){★平成30年11月22日(木) 14:40 ~};

''場 所:'' 理学部本館A313教室

''講演者:''福元 好志(東京理科大学理工学部物理学科)

''講演題名:''量子多体電子系の特異な基底状態の探索

&color(Red){★平成29年7 月6 日(木)15:00 〜};
''講演概要:''
>3つの話題,(i) スピン1/2ハイゼンベルグ反強磁性体での量子ダイマー模型の実現,(ii) スピン1/2 球体カゴメ系{W72V20}, {Mo72V30}とresonating valence bond (RVB)状態の関連,(iii) 拡張ハバードラダーにおける強磁性基底状態,について講演する.まず(i)について,高温超伝導体の発見直後,RVB状態の現象論的模型として提案された量子ダイマー模型であるが,現実の磁性体での実現例はこれまで知られていなかった.フラストレート磁性体としてダイヤモンド鎖上のハイゼンベルグ系が1990年代より調べられてきたが,この系の高次元版を考えることにより,低エネルギー有効ハミルトニアンとして量子ダイマー模型が実際に得られることを示す.次に(ii)について,球体カゴメ系とは三角形の頂点共有構造を持つ20-12面体(頂点30個)上のハイゼンベルグ系(30サイトのクラスター磁性体)のことであり,2次元カゴメ格子との類似性に興味が持たれる.現実の物質としては{W72V20}と{Mo72V30}がある.我々がこれまで行ってきた理論計算と実験データの対比について紹介する.最後に(iii)では,最近接サイト間のクーロン相互作用まで考慮した拡張ハバードラダーのhalf-filling近傍を考える.half-filling直上の電荷秩序相にキャリアドープをすると,強磁性秩序が付随して現れることが密度行列くりこみ群による計算で示されていた.我々は,電荷秩序相中のキャリアの有効ハミルトニアンを求めることにより,この強磁性秩序形成のしくみを議論する.

&color(Red){平成30年9月27日(木)15:00〜};
''場 所:'' A313 室

''講演題目1:'' ${\rm EuPd}_3$ のJ 多重項が絡む物性と${\rm EuT}_2{\rm X}_2$の最近の話題
''講演題目:''強磁性超伝導体の磁場誘起現象

''講演者:'' 竹内徹也(大阪大学 低温センター 助教)
''講演者:'' 青木 大(東北大学 金属材料研究所)

''講演概要:''
>${\rm EuPd}_3$ は${\rm AuCu}_3$ 型立方晶の結晶構造を持ち,${\rm Eu}$ の金属間化合物では数少ない${\rm Eu}$の価数が3 価で安定な物質である.最近金子らは${\rm EuPd}_3$の非弾性中性子散乱を高エネルギーの中性子を用いて行い,J 多重項励起の直接観測に成功した.ここでは${\rm EuPd}_3$ におけるJ 多重項励起が比熱や磁化率などのバルクの物性に与える影響を紹介し,次の金子氏による講演につなげたい.また,${\rm EuT}_2{\rm X}_2$(${\rm T}$:遷移金属,${\rm X:Si, Ge}$)系での最近の興味深い実験結果についても紹介する.
>強相関電子系の物理において、強磁性と超伝導の共存が注目を集めている。スピン三重項という通常とは異なる超伝導が実現していると考えられているからである。これまでに知られている強磁性超伝導体はすべてウラン化合物である。これらの系に磁場を加えると、強磁性ゆらぎが強く関与した磁場誘起(強化型)超伝導が発現していることがわかって来た。超伝導の源となる強磁性ゆらぎは、磁場やひずみによって制御可能であり、さまざまな磁場誘起現象が現れる。本講演では、最新の実験結果と強磁性超伝導の魅力を説明する。

''講演題目2:'' 中性子で見るEu 化合物の多彩な物性

''講演者:'' 金子耕士(日本原子力研究開発機構 量子ビーム 研究主幹)

''講演概要:''
>2価と3価の状態をとる${\rm Eu}$ では,価数に応じてスピン・軌道磁性が大きく変化し,基底状態も強い磁性から非磁性へと著しく移り変わる.さらに中間価数状態では,重い電子状態を筆頭に興味深い物性が実現している.一方で,磁性の有力な研究ツールである中性子に対し,${\rm Eu}$ はその吸収体として知られ,${\rm Ce}$ 系などと比較してその研究は限られてきたが,J-PARC を始めとする最近の新しい中性子源の発展により,${\rm Eu}$ 系の研究に新たな可能性が拓かれた.本講演では,2価と3価の代表的な化合物を例として,最新の中性子散乱装置を使用して見た${\rm Eu} $化合物のバラエティに富んだ物性について紹介する.


&color(Red){★平成29年9 月28 日(木)14:40 〜};

''場 所:'' A313 室

''講演題目:'' Asを含む充填スクッテルダイト化合物の高圧合成と磁気的性質

''講演者:''関根 ちひろ(室蘭工業大学大学院工学研究科 しくみ情報系領域 教授)


''講演概要:''
> 充填スクッテルダイト化合物は,一般形が${\rm RT}_4{\rm X}_{12}$(R=希土類金属,アルカリ土類金属等,T=遷移金属,X=P, As, Sb)と表され,金属ー絶縁体転移,多極子転移など強相関電子系特有の様々な異常物性を示すことが知られている.PやSbを含む化合物の物性は集中的な研究が行われ,その性質がしだいに明らかになってきたのに対し,Asを含む化合物は,試料合成の困難さから,物性研究が遅れているのが現状である.高圧合成法は,Asを含む充填スクテルダイト化合物の合成に有効な手法の一つである.我々は,高圧合成法を用いて,多くの充填スクッテルダイト化合物の合成に成功した.本講演では,高圧合成法により合成された${\rm EuFe}_4{\rm As}_{12}$,${\rm SrFe}_4{\rm As}_{12}$などの新規化合物に関する磁気的性質について紹介する.		


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