*今後の予定 [#n9519331] &color(Red){★2010年5月27日(木)14:40〜}; ''場 所:'' 理学部313教室 ''講演者:'' 繁岡透 (山口大大学院 教授) ''講演題名:'' 「正方晶三元化合物RM2T2の磁性」 ''概要:'' >希土類三元化合物RM2X2(R=希土類, M=遷移金属, X=Si, Geなど),いわゆる1-2-2化合物,の多くは,正方晶 ThCr2Si2 型の結晶構造をとる。この構造は,R原子が結晶学的に1つのサイトだけを占めるなど,比較的簡単な構造をしている。さらに一つのc面内には同種の 原子だけがあり,原子層を形成して2次元的な特徴を持っている。また,原子の組み合わせを変えることにより,多種多様な化合物を作ることができる。重い電子系でかつ超伝導を示す化合物として最初に発見された CeCu2Si2 は有名である。最近,新しい鉄系超伝導化合物と して話題を集めている BaFe2As2 などもこの系である。 >このようなことからもわかるように, この系の化合物は,多様な物性を示し,新しい現象や機能を見いだせる可能性を秘めていると考えられる。私は,この化合物系の物性に興味を持ち,単結晶を育成し,主にその磁性を系統的に調べてきている。そして,これまでに興味深い振る舞いを幾つか:“不可逆磁化過程”,“常磁性領域で現れるメタ磁性”,“部分秩序相”など,を見出してきている。講演では,それらから幾つかを紹介する。 &color(Red){★2010年6月1日(火)16:20〜}; ''場 所:'' 理学部313教室 ''講演者:'' 細谷将彦 (琉球大学 名誉教授) ''講演題名:'' 「Landau相転移理論の拡張と応用」 ''概要:'' >固体の相転移を対称性の自発的な破れとみなすLandau現象論は広範な物質の相転移を包括的に説明する。 Landau理論に使われる対称性は通常の直交変換であるが、これを結晶格子のアフィン変換にまで拡張することにより、任意の点群や空間群の間の群・部分群関係が既約表現によって具体的に求まるようになり、物性物理学のさまざまな問題への応用が広がってくる。 ---------------------------------------------------- *過去の談話会 [#d1ecb0df] ---- [[2009年度の談話会]] [[2008年度の談話会]] [[2007年度の談話会]]