*今後の予定 [#n9519331]

&color(Red){2010年11月12日(金),16:30〜17:30};
''場所:'' 理313教室 

''講師:'' 猿山靖夫先生 (京都工芸繊維大学大学院)


''講演題名:'' 「ガラス転移におけるスローダイナミクスの温度変調法による研究」

''概要:''
> ガラスとは非晶質固体のことであり、ガラス転移とはガラスと液体との間の状態変化である。見た目では結晶と液体の間の相転移と似ているが、分子レベルでは全く異なる現象であり、そのメカニズムは未だに解明されていない。ガラス転移に伴い、分子の位置交換などの大振幅運動の相関時間が温度低下に伴って急激に増大するため、スローダイナミクスの典型として知られている。このスローダイナミクスについて、温度変調法により得られた最近の実験結果を紹介し、ガラス転移のモデルとの関係についても考察する。


&color(Red){2010年11月17日(水)10:30-11:30};

''場所:'' 理学部313教室

''講師:'' 上地 宏 (大阪学院大学 流通科学部)

    上地 T. 舜(大阪大学 核物理研究センター(RCNP))

''講演題名:'' 相対論的量子力学による核力モデルと高密度天体(中性子星)への応用

''概要:''
>原子核は強い相互作用をしており,近距離では強い斥力,少し離れた距離では引力が働いて安定した束縛系(飽和点)を形成する.この現象を理論的に理解するため,hard−core モデルのような様々な2体相互作用ポテンシャルの計算がなされてきたが、その多大な努力にもかかわらず核物質の飽和点を満たすことが難しいことが指摘された。

>相対論的量子ハドロン(核子-中間子)力学により一応の解決を見出してきたが,このハドロンモデルの基礎と核物質への応用,宇宙物理学(中性子星,中性子・クォーク星)への応用,可能性を解説する。自発的対称性の破れを相対論的量子ハドロンモデルに応用した拡張についても解説する。
>学生も気軽に参加して,楽しく談話しに来てください。


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*過去の談話会 [#d1ecb0df]

&color(Red){★2010年5月27日(木)14:40〜};

''場 所:'' 理学部313教室

''講演者:'' 繁岡透 (山口大大学院 教授)

''講演題名:'' 「正方晶三元化合物RM2T2の磁性」

''概要:''
>希土類三元化合物RM2X2(R=希土類, M=遷移金属, X=Si, Geなど),いわゆる1-2-2化合物,の多くは,正方晶 ThCr2Si2 型の結晶構造をとる。この構造は,R原子が結晶学的に1つのサイトだけを占めるなど,比較的簡単な構造をしている。さらに一つのc面内には同種の
原子だけがあり,原子層を形成して2次元的な特徴を持っている。また,原子の組み合わせを変えることにより,多種多様な化合物を作ることができる。重い電子系でかつ超伝導を示す化合物として最初に発見された CeCu2Si2 は有名である。最近,新しい鉄系超伝導化合物と
して話題を集めている BaFe2As2 などもこの系である。
>このようなことからもわかるように, この系の化合物は,多様な物性を示し,新しい現象や機能を見いだせる可能性を秘めていると考えられる。私は,この化合物系の物性に興味を持ち,単結晶を育成し,主にその磁性を系統的に調べてきている。そして,これまでに興味深い振る舞いを幾つか:“不可逆磁化過程”,“常磁性領域で現れるメタ磁性”,“部分秩序相”など,を見出してきている。講演では,それらから幾つかを紹介する。

&color(Red){★2010年6月1日(火)16:20〜};

''場 所:'' 理学部313教室

''講演者:'' 細谷将彦 (琉球大学 名誉教授)

''講演題名:'' 「Landau相転移理論の拡張と応用」

''概要:''
>固体の相転移を対称性の自発的な破れとみなすLandau現象論は広範な物質の相転移を包括的に説明する。 Landau理論に使われる対称性は通常の直交変換であるが、これを結晶格子のアフィン変換にまで拡張することにより、任意の点群や空間群の間の群・部分群関係が既約表現によって具体的に求まるようになり、物性物理学のさまざまな問題への応用が広がってくる。

&color(Red){★2010年6月24日(木)16:20〜};

''場 所:'' 理学部313教室

''講演者:'' 田中秀和准教授(北海道大学 低温科学研究所)

''題名:'' 惑星のできるまで

''概要:''
>惑星形成論は1970年代の京都モデルなどをもとにして徐々に発展してきた.1995年に他の恒星をまわる惑星が初めて発見され以来現在までに400個以上の太陽系外惑星が発見されており、惑星形成論は多くの研究者の注目を集めるようになってきた。地球のような生命をもつ太陽系外惑星の発見も夢ではなくなっている。本講演では、惑星形成論や太陽系外惑星の研究最前線を講演者の研究を交えつつ紹介する。


&color(Red){★2010年7月9日(金) 16:20〜};

''場所:'' 理313

''講演者:'' 石田 憲二 教授 (京都大学 大学院 理学研究科)

''講演題名:'' 最近の超伝導研究 〜強相関電子系の超伝導〜

''概要:''
>来年で発見100 年を迎える超伝導現象。しかし2008 年の鉄系超伝導体の発見のように、今世紀になって発見された新超伝導体の中には今まで信じられてきた通説を覆すものも少なくない。
>本セミナーでは最近注目されている超伝導体を紹介することにより最近の超伝導研究の現状について紹介したい。


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&color(Red){★2010年8月12日(木)16:30〜};

修士論文発表会


''発表者'':   Patoary MD. Atiqur Rahman

''発表題目'':   A Momentum Dependent Variational Ansatz to Correlated Electrons in Solids

         (固体における電子相関の運動量依存変分理論)

''場所'':    理学部本館 313教室


CENTER:Abstract

>We propose a new momentum dependent local-ansatz wavefunction approach 
(MLA) and develop the method to solve a self-consistent equation for 
variational parameters in order to describe the correlated electron 
system in solids. Within the first-order approximate solution 
interpolating between the weak and strong Coulomb interaction limits 
we performed the numerical calculations for the half-filled band 
as well as non-half-filled band in the Hubbard model on the hypercubic 
lattice in infinite dimensions. We verified that the self-consistent 
MLA much improves the correlation energy and the momentum distribution 
as compared with the non-self-consistent MLA.  The result indicates 
that the new approximate solution with use of the self-consistent 
variational parameters is significantly important.  We also demonstrate 
that the theory much improves the standard variational methods such as 
the Local-Ansatz approach (LA) and the Gutzwiller wavefunction approach 
(GA). In fact the ground-state energy in the MLA is lower than those of 
the LA and the GA in the weak and intermediate Coulomb interaction regimes. 
The double occupation number is suppressed as compared with the LA. 
Especially, we find that calculated momentum distribution functions show 
a distinct momentum dependence, which is qualitatively different from 
those of the LA and the GA

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[[2009年度の談話会]]

[[2008年度の談話会]]

[[2007年度の談話会]]

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