#mathjax
*今後の予定 [#n9519331]

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&color(Red){★2013年12月16日(月)17:20-17:20};

''講演題目:'' ガドリニウム化合物で四極子が見える?

''講演者:'' 堀田 貴嗣・教授(首都大学東京大学院理工学研究科物理学専攻)

''場所:'' 理313教室

''内容:'' 
>3価のGdイオンは7個の4f電子をもち、フント則からS=7/2のスピンが形成され、軌道角運動量はゼロになり、結晶場の影響は受けない、というのが「教科書」の理解である。しかし、上記の考えはLS結合に基づくものであり、実際にはクーロン相互作用は有限であることから、四極子の影響が生じる可能性がある。そこで、クーロン相互作用とスピン軌道結合の両者を考慮して、f電子が7個の場合に四極子感受率を簡単な平均場近似で計算した結果を報告する。さらに、Gdスクッテルダイトを念頭において、弾性定数のソフト化の検出の可能性についても議論したい。


&color(Red){★2014年1月7日(火)17:00-};

''講演題目:''「いざ幕開け重力波天文学〜重力波観測の現状と展望〜」

''講演者:'' 高橋弘毅 氏(長岡技術科学大学大学院工学研究科経営情報系)

''場所:'' 理313教室

''内容:''
>一般相対論によりその存在が予言されている重力波が、中性子星やブラックホールなどのコンパクト星の連星系(コンパクト連星)から放射されていることは、連星パルサーPSR1913+16 などの電波観測で間接的に明らかになっています。しかし、重力相互作用は非常に弱いため、この重力波を直接検出することは未だ実現していません。近年のレーザーを用いた微小計測技術の発展により、重力波を直接検出することが実現可能となりつつあります。
>重力波の検出は、一般相対論の検証において、動的な重力場の性質に関するものとして非常に重要であると同時に新しい天文学を開く可能性を秘めています。特に、途中の物質との相互作用が小さいという重力波の特質から、電磁波による観測とは質の異なった新しい情報が得られることが期待されています。このような「重力波天文学」の創生に向け、日本の TAMA300、米国の LIGO、欧州の GEO600、Virgo は 2000 年前後に建設され、重力波検出に対する技術的な有効性を実証してきました。
>さらに、LIGO と Virgo は感度向上のための改良が行われており2016 年の稼働をめざしています。我が国では、大型低温重力波望遠鏡 KAGRA 計画の一部が「最先端研究基盤事業」の補助対象として採択され、岐阜県神岡地下に建設が開始されています。本発表では、KAGRAの現状とKAGRA 等の重力波
検出器が狙うサイエンス、得られたデータから重力波の情報を取り出す方法などについて議論をします。


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*過去の談話会 [#d1ecb0df]

&color(Red){★2013年6月28日(金)13:30-14:30};


''場 所:''理313教室

''講演者:''Roland Resel 教授(グラーツ工科大学, オーストリア)


''講演題名:''「Buried interfaces in organic electronic devices: X-ray reflectivity studies 」

''講演概要:''
>The properties of the interfaces are crucial for the performance of electronic devices, since the charge transport at metal / semi-conducting interfaces as well as along the semiconducting  / dielectric interfaces are strongly determined by the interface properties. In  organic electronic devices besides the interface roughnesses also the orientation of the molecules at the interface is crucial due to the large anisotropy of the charge transport. The talk will show how surface sensitive x-ray scattering techniques like x-ray reflectivity and grazing incidence x-ray scattering can be used to characterize buried interfaces in organic electronic devices. Examples on thin film transistors and organic photodiodes will be given. The properties of metal / organic interfaces and polymer / polymer interfaces will be described on specific examples and the influence to device performances will be discussed. 



&color(Red){★2013年7月5日(金)16:20-17:20};


''場 所:''理313教室

''講演者:''野田幸男先生(東北大学名誉教授)


''講演題名:''磁気誘起強誘電体と有機物強誘電体 −新奇な強誘電体と構造物性−

''講演概要:''
>誘電体は実用的な面も含めて長い研究がある。強誘電体の発見は1921年のロッシェル塩のDEヒステリスループの報告が最初(Phys. Rev. 17 (1921) 475)といえるが、それいらい100年近くがたっている。全ての学問で、ある分野に属する新物質の発見とその数は相転移の「核形成−ドメイン成長」と同じ曲線をたどって飽和してしまう。強誘電体の分野も同じ道をたどっていたが、「磁気誘起強誘電体」、「有機物強誘電体」などの新分野が起こったことにより、新たな局面、新たな時代を迎えている。本講演では、この新しい強誘電体の概要と実験的側面、特にX線や中性子による構造物性研究について解説する。


&color(Red){★2013年11月18日(月)16:20-17:20};

''場所:'' 理313教室

''講演者:'' 川北至信・セクションサブリーダー(原子力機構・J-PARCセンター、中性子利用セクション)

''演題:'' 量子ビームを用いた構造不規則な物質の構造とダイナミクス

''内容:''
>J-PARCの物質・生命科学実験施設では、世界最強レベルのパルス中性子を用いた中性子散乱実験が可能となっている。様々な新しい中性子分光デバイスやevent dataを記録する新しい計測システムにより、これまでの中性子実験とは次元の異なる実験が可能となりつつある。本講演では、そのJ-PARCの装置群や、先進的な研究成果、ガラスや液体などいわゆる構造不規則系における最新の成果を紹介しながら、今後の中性子実験の発展性を示したい。



&color(Red){★2013年12月16日(月)17:20-17:20};

''講演題目:'' ガドリニウム化合物で四極子が見える?

''講演者:'' 堀田 貴嗣・教授(首都大学東京大学院理工学研究科物理学専攻)

''場所:'' 理313教室

''内容:'' 
>3価のGdイオンは7個の4f電子をもち、フント則から$S={7\over2}$のスピンが形成され、軌道角運動量はゼロになり、結晶場の影響は受けない、というのが「教科書」の理解である。しかし、上記の考えはLS結合に基づくものであり、実際にはクーロン相互作用は有限であることから、四極子の影響が生じる可能性がある。そこで、クーロン相互作用とスピン軌道結合の両者を考慮して、f電子が7個の場合に四極子感受率を簡単な平均場近似で計算した結果を報告する。さらに、Gdスクッテルダイトを念頭において、弾性定数のソフト化の検出の可能性についても議論したい。


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[[2012年度の談話会]]

[[2011年度の談話会]]

[[2010年度の談話会]]

[[2009年度の談話会]]

[[2008年度の談話会]]

[[2007年度の談話会]]


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