#mathjax
*今後の予定 [#n9519331]
&color(Red){★平成28年12月22日(木)16:20-17:20};

''場 所:'' 理学部A313教室

''講演者:''細川伸也 先生 (熊本大学大学院 先端科学研究部 教授)

''講演題名:''放射光を用いた原子イメージング技術と3D活性サイト科学

''講演概要:''
>放射光は、その強い強度と指向性、あるいはエネルギーの連続性などにより、
物性研究に大きな威力を発揮するため、現代の物質科学に欠かすことができない。
本講演では、日本発の放射光利用測定技術である蛍光X線ホログラフィーを用いた
結晶の3次元局所原子イメージングの観測について紹介する。特に、その元素選択
性や電子状態選択性について詳述し、これまで回折やXAFSによっては決して得ら
れない原子構造情報、例えば不純物元素のまわりの局所構造や元素選択的な格子ひ
ずみが得られる。最後に、この技術をもとにわれわれが現在展開する3D活性サイト
科学を紹介する。

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*過去の談話会 [#d1ecb0df]


&color(Red){★平成28年4月22日(金)16:20-17:20};

''場 所:'' 理学部313教室

''講演者:'' 椎名 亮輔 先生
      (琉球大学理学部物質地球科学科物理系)



''講演題名:''「強相関電子系と隠れた秩序変数」

''講演概要:''
>電子間のクーロン力が極めて強い固体物質群「強相関電子系」は,一電子の個性からは
想像もつかない不可思議な現象を創出する魅力的な研究対象です.本講演の前半では,
強相関電子系を巡る歴史的経緯を概観し,そのなかで私が深く関わってきた「隠れた秩序変数」の研究の進展についてお話しします.講演の後半では,隠れた秩序の発展問題であるスクッテルダイト化合物SmRu4P12の異常物性と最新の理論研究を紹介します.

&color(Red){★平成28年10月31日(月)17:00-18:00};

''場 所:'' 理学部A313教室

''講演者:'' 白石 希典 先生
      (東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構)

''講演題名:'' Symmetry in our Universe?


''講演概要:''
>Parity and rotational invariances are basic assumptions in the standard cosmology, while there are possibilities violating them. Such symmetry breakings will imprint very rich signatures in late-time phenomena. Especially, the cosmic microwave background (CMB) anisotropies will change its face drastically, corresponding to the symmetry-breaking types, since the harmonic-space representation is very sensitive to the statistical, spin and angular dependences of cosmological perturbations. I would talk the recent searches for symmetry breakings in CMB.

&color(Red){★平成28年11月01日(火)16:20-17:20};

''場 所:'' 理学部C114教室

''講演者:'' 白水 徹也 先生
      (名古屋大学大学院多元数理科学研究科)

''講演題名:'' 広がる一般相対論の世界


''講演概要:''
>ニュートンの万有引力の発見にはじまりアインシュタインの一般相対論を土台に
私たちは宇宙の理解を深めてきました.
また,今年に入って時空のさざ波である「重力波」検出のニュースもありました.
このように一般相対性理論は宇宙の理解において欠かすことのできない存在です.
また,驚くべきことに複雑な物質の理解にも応用されています.
広がる一般相対論の世界について語ります.



&color(Red){★平成28年11月10日(木)16:20-17:20};

''場 所:'' 理学部A313教室

''講演者:'' 山本 健 先生
      (琉球大学理学部物質地球科学科物理系)

''講演題名:''「ベキ分布を通して複雑系を見る」

''講演概要:''
>本講演では,「ベキ分布」という確率分布に焦点を当てます.
はじめに,ベキ分布の数学的な性質や物理系との関わりについて概説します.
次に,ベキ分布が密接に関係する対象として,フラクタル,複雑ネットワーク,および経済現象について,自身の研究と関連させながらお話します.

&color(Red){★平成28年11月11日(金)16:20-17:20};

''場 所:'' 理学部A313教室

''講演者:'' 竹内徹也先生 (大阪大学大学院低温センター 助教)

''講演題名:''「重い電子系に観られる熱膨張異常の理解に向けて−近藤効果と価数−」

''講演概要:''
>重い電子系物質では,近藤温度とよばれる特性温度より低温で,比較的局在性の良いf電子が伝導電子と混成することで遍歴性を獲得し重い電子状態が発達する.熱膨張や磁歪といった弾性的性質はこのような電子状態の変化を顕著に反映する.これまでの研究から,重い電子状態の発達と熱膨張異常には密接かつ元素によって特徴的な関係がありそうなことが分かってきた.さらにその熱膨張の異常が,希土類イオンの価数変化とも相関していることを示唆する実験結果も最近得られつつある.

&color(Red){★平成28年11月15日(火)16:20-17:20};

''場 所:'' 理学部A313教室

''講演者:'' 久保 結丸 先生
      (沖縄科学技術大学院大学OIST)

''講演題名:'' 磁気共鳴の量子限界


''講演概要:''
>超伝導量子回路(Circuit Quantum ElectroDynamics)の技術を応用して量子限界の感度を持つ低温スピン共鳴分光器を実証した [1].通常の磁気共鳴で信号を検出するためには,共振器と共鳴しているスピンがラーモア歳差運動の最中に放出するマイクロ波或いはラジオ波のシグナルを“インダクティブに”検出する方法が一般的である.しかしながら,スピンの偏極率の悪さ,スピンと共振器との相互作用が小さいこと,そして増幅器を含めた測定ラインの雑音が非常に大きいこと,の3つの主な理由により,電子スピン共鳴(ESR)室温における感度は非常に悪い(〜10^13 Hz^(-1/2)).
我々はQ値(特性係数)が非常に高い二次元の超伝導共振器を用いて希釈冷凍機内で実験を行い,雑音が物理的に最小(量子揺らぎ)のみを持つ増幅器(超伝導ジョセフソンパラメトリック増幅器 [2])を用いることでこれらを克服した.実証したESR分光器はこれまで報告されていた最高値より4桁以上良い感度でスピン共鳴を検出することが可能である.
この分光器を用いて,固体中のスピンにおいて緩和時間の加速(Purcel 効果)及び制御にも初めて成功した[3].

>[1] A. Bienfait et al., Nat Nano 11, 253 (2016).
>[2] Zhou et al., Phys. Rev. B 89 214517 (2014). 
>[3] A. Bienfait et al., Nature 531 74 (2016).



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[[2015年度の談話会]]

[[2014年度の談話会]]

[[2013年度の談話会]]

[[2012年度の談話会]]

[[2011年度の談話会]]

[[2010年度の談話会]]

[[2009年度の談話会]]

[[2008年度の談話会]]

[[2007年度の談話会]]

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