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ハッブル宇宙望遠鏡の成果
シューメーカー・レヴィ第9彗星が木星に衝突する様子を克明に捉えた(1994年)。
太陽系外の恒星の周りに惑星が存在する証拠を初めて得た。
銀河系を取巻くダークマターの存在を明らかにした。
宇宙の膨張速度が加速しているという現在の宇宙モデルにハッブル宇宙望遠鏡の観測結果が大きく貢献した。
多くの銀河の中心部にブラックホールがあるという理論は、ハッブル宇宙望遠鏡の多くの観測結果によって裏付けられている。
ハッブル宇宙望遠鏡が撮った画像がみれるサイト:
http://th.nao.ac.jp/openhouse/1998/hst/index_hst.htm
すばる望遠鏡による成果
「ひので」詳細
ひのでは先代の太陽観測衛星「ようこう」の観測成果をさらに発展させることを目標に開発された。
「ようこう」は太陽表面活動と太陽磁場との関係について多くの発見をしており、
その後もESAとNASAが共同で開発した太陽観測衛星「SOHO」やNASAの「TRACE」によって詳細な研究が行われているが、
当機ではその延長としてコロナ加熱問題や、太陽フレアなどコロナ内部における爆発現象の発生過程の解明、
特にそれらの太陽磁場の微細構造との関係を詳細に掘り下げて調べることが主な目的である。
実用的な目的としては、宇宙天気予報の基礎を築くことが挙げられる。
フレアによって放出された宇宙プラズマは地球磁気圏との相互作用によって磁気嵐を発生させ、
これらが人工衛星の故障や宇宙飛行士の健康被害、無線通信障害、送電線の異常電流などの原因となっている。
2004年から2008年にかけて、CAWSESという宇宙天気予報のための国際的な取り組みがなされており、
そのなかで当機は特に、フレアの発生を予測できるようになるための基礎研究に役立つと期待された。
観測装置:可視光磁場望遠鏡 (SOT)、極端紫外線撮像分光装置 (EIS)、X線望遠鏡 (XRT)
「LISA」詳細
NASAのジェット推進研究所およびESAが進めている、重力波天体観測衛星。
現在の計画では、2015年に地球-太陽軌道系(黄道面)に対して20度の傾きを持った人工惑星軌道に投入され、観測を行う予定。
重力波望遠鏡の構造は3つの衛星からなり、各々の衛星は500万km離れた位置を周回し、
衛星間にてレーザー光による干渉計として動作させる計画である。
基線長が500万kmに達するため、地上では実現の難しい、mHz帯の波長を持つ重力波を捉えることが可能である。
2009年に搭載する機器の実証としてLISA パスファインダーの打ち上げが予定されている。
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