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(6.3) |
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(6.4) |
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| V= | 0.5c+0.5c
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=0.8c |
| V= | 0.5c+0.8c
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= |
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| V= | c+v
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=c |
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(6.5) |
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(6.6) |
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(6.7) |
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(6.8) |
振動数fは波長λと音速Vによって、f=[V/λ]と書かれる。6.4.は、この式の分母の変化である。図で
書けば右のようになる。これは音源が動きながら音を出している様子である。音源が動いても、まわりの空気(音の媒質)はいっしょに動いているわけではない
ので、音を出した場所を中心として球状に(図では円状になっている)広がる。音が広がるまでの間に音源が移動しているので、前方では波がつまり(波長が短
くなり)、後方では波が広がる(波長が長くなる)。
これに対して6.4.は、f=[V/λ]の分子の方の変化である。同じ波長の波が来たとしても、自
分が波に立ち向かっていくならば、1秒間に遭遇する波の数が増える。逆に波から遠ざかるならば、波の数が減る。
しかしこのような説明を聞いた後で、「さて光の場合のドップラー効果はどうなるのか」と考えると、ちょっと不思議なことに気づくだろう。音の場合、観測者
の運動によって音速が変る(6.4の場合)。だから音の振動数が変化するわけである。しかし光の場
合、そんなことは起きない(光速度不変の原理!)。では光の場合、「観測者が運動している場合のドップラー効果」は存在しないのか。もちろんそんなことは
ない。以下で、まず図を書いて考えてみよう。
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(6.9) |
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(6.10) |
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(6.11) |
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(6.12) |