相対論講義録2006年度第8回


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第6章 ローレンツ変換と物理現象

6.1  速度の合成則




 ここで 計算しようとしているのは、たとえば電車が速度vで走っているとし て、電車の中で何か(たとえばボールとか、走り回る子供とか)が速度uで走ったとすると、果たして外から見るといくらの速度で進むように見えるか、という 問題。ガリレイ変換的常識ではもちろんu+vなのだが、相対論的常識は違う。そもそも電車内で動くものが光であった場合、電車の中でも速度c、外から見て も速度cである。ということは、単純な速度の足算(V=u+v)は成立しないだろうと考えられる。では具体的に計算してみよう。


 ローレンツ変換

x′
=

1

  sqrt(1-v^2/c^2)

( x− v
c
ct )

(6.1)

ct′
=

1

  sqrt(1-v^2/c^2)

( ct′− v
c
x )

(6.2)
で結ばれた二つの座標系(x,ct)座標と(x′,ct′)座標を考える。x′座標系の原点はx座標系で見ると速度vで運動している。(x′,ct′)座 標系で速度uを持っている物体の速度は、(x,t)座標系ではいくらに見えるだろうか。つまり「速度vで動く電車の中で速度uで走る人は、外から見るとい くらの速度に見えるか」という問題を考えよう。ガリレイ変換的"常識"ではこれはu+vとなる。
(x′,ct′)座標系で見て速度uで動く物体の軌跡は、x′=ut′で表される。この式を(x,ct)座標系で表せば、x=Vtだったとする。座標変換 してみると、

x′=
ut′
γ(x−vt)=
uγ(t− v
c2
x)
x−vt=
ut− uv
c2
x
x+ uv
c2
x =
ut+vt
x=

u+v
1+ uv
c2
t

(6.3)
となる。つまり、(x,ct)座標系でのこの物体の速度Vは
V= u+v
1+ uv
c2

(6.4)
に見える。
ここで注意すべきことは、|u| < c, |v| < cならば |(u+v)/(1+[uv/(c2)])| もcより小さくなるということである。

 テキストでは絶対値が落ちていた。上のように修正しておいてください。




[問い6-1] 証明せよ。



 つまり、光速以下の速度をいかに足し算していっても、光速度cを超えることはない。後で述べるが、光速度を超えないということは相対論的因果律が満たさ れるために重要である。

 具体例として、u=0.5c、v=0.5cの場合をやってみた。速度 0.5cで走る巨大電車の中で、速度0.5cでロケットが飛んでいる場合である。この場合の式は

V= 0.5c+0.5c
1+ 0.25 c2

c2
=0.8c

となる。当然、結果はcより遅い。
 そのロケットの中でさらに0.5cでロケットが飛んだらどうなりますか?
 その場合、まず大きなロケットの中で小さなロケットを見ると0.5cとい うこと。ということは電車の中から大きなロケットの中の小さなロケットを見ると、上と同じ計算で0.8c。次に、電車の外からその小さなロケットを見る と、0.5cと0.8cの合成ということになるので、

V= 0.5c+0.8c
1+ 0.4c2

c2
=
1.3c
1.4

となって、やっぱりcより遅い。ついでに、u=cであった場合を計算してみ よう。この場合、vがいくらかとは関係なく、


V= c+v
1+ vc

c2
=c
という答が出る。すなわち、「光速は誰から見ても光速」が再び確認された。

 なお、上の計算は二つの速度がどちらもx方向を向いている時の計算であるが、たとえばx′系での速度が(ux,uy,uz) であるような時は、y′=uy t′という式が成立しているので、

y′=
uy t′
y=
uy γ ( t− v
c2
x )
y =
uy γ ( t− v
c2

ux+v
1+ uxv
c2
t ) =uy γ ( 1− v
c2

ux+v
1+ uxv
c2
) t
y =
uy γ (
1+ uxv
c2
uxv
c2
v2
c2

1+ uxv
c2
) t = uy 1

  sqrt(1-v^2/c^2)

(
1− v2
c2

1+ uxv
c2
) t = uy

  sqrt(1-v^2/c^2)

1+ uxv
c2
t

(6.5)
となり、y方向の速度はuy [(√{1−[(v2)/(c2)]})/(1+[(uxv)/(c2)])] ということがわかる。z方向も同様に、uz [(√{1−[(v2)/(c2)]})/(1+[(uxv)/(c2)])] とわかる。y,z座標は変化しないが、時間座標が変化しているので、y,z方向の速度が変化する。これもガリレイ変換の場合とは大きく違う。

6.2  フィゾーの実験の解釈

  3.5節で、フィゾーによる「エーテルの引き摺り」実験を紹介した。屈折率nの媒質が速さvで運動し ている場合、その媒質中の光速(媒質が運動していなければc/n)が

c
n
+ ( 1− 1
n2
) v
(6.6)
に変化するということであった。これを媒質中のエーテルは媒質の1−[1/(n2)]の速度で動いていると考えるとすると、たいへ んおかしなことになる。nは振動数によって違うから、各々の振動数ごとに違う速度でエーテルが動いていることになってしまうのである。
  相対論的な考え方では、この問題がどのように解決するかを見ておこう。まず、媒質と一緒に運動する座標系で考えると、この光の速度はc/nで ある(念のため注意。この座標系でも、真空中の光の速度はcのままである)。ではこの速度を、媒質が運動している座標系で見るとどう見えるだろうか?-上 の公式(6.4)を、vが小さいと近似して展開すると、

u+v
1+ uv
c2
=(u+v)× ( 1− uv
c2
+… ) =u+v− u2 v
c2
+… = u+ ( 1− u2
c2
) v+…
(6.7)
となる32。今考えている場合はu=c/nな ので、この式は

c
n
+ ( 1− 1
n2
) v
(6.8)
となり、フィゾーの実験結果と近似の範囲内で一致する。この計算では「エーテルの運動」などというものを考える必要は全くなく、「媒質の静止系では光速はc/nだ。 他の座標系でどうなるか知りたければ、単にローレンツ変換すればよい(速度の合成則を使って計算すればよい)」ということになる。振動数ごとに違う速度で 走るエーテルなどという不自然なものは必要ない。

6.3  相対論的因果律

  因果律とは「原因は結果に先行する」という原則であり、物理のというより、何らかの現象を考えるすべての学問において鉄則と言ってよいだろう。ガリレイ変 換的な世界における因果律は
t原因 < t結果

と表すことができる。t原因は原因となる事象が起こる時刻で、t結果は結果となる事象が起こる時刻である。 相対論的に考える時は、条件がもっときつくなる。なぜなら、同時の相対性のおかげで、「ある座標系では t原因 < t結 果だが、別の座標系ではt′原因 > t′結果」ということが起こってしまう可能性があ る。そこで相対論的因果律は、
 
いかなる座標系で表現しても      t原因 < t結果

と表現される。結局、「結果」となる事象は「原因」から見て、未来に向いた光円錐の内側になくてはいけないことになる(逆に「原因」は「結果から見て過去 に向いた光円錐の内側にある)。
「現在」であるある点から見て、未来向きの光円錐の内側(側面を含む)を「因果的未来」と呼ぶ。「現在」で起こることの影響は、因果的未来にのみ及ぶ。ま た、「現在」に影響を及ぼしているのは過去向き光円錐の内側(「因果的過去」と呼ぶ)のみである。「因果的未来」でも「因果的過去」でもない領域は、現在 とは因果関係がない(現在の場所にいる粒子の未来においては影響を及ぼす可能性がある)。
相対論的因果律がほんとうに満たされているかどうかはわからないが、既知の(相対論的に正しい)物理法則はこれを満たしているように見える。 上で速度の合成則から、「いくら速度を足していってもcを超えない」ことがわかっている。これはつまり、「どんなにがんばって加速しても光速以上には加速 できない」ということである。物理法則は因果律を破れないように作られているらしい。

【補足】この部分は授業では話さない可能性もあるが、その場合は読んでおいてください。
 もし超光速で移動することが可能であったならば、それはタイムマシンがあるのと同じことになる。なぜなら、ある座標系において超光速で移動することは、 別の座標系から見ると「未来から過去へ」という移動を行っていることになるからである。右の図のPからQへという移動は、座標系Bで見れば「過去から未来 へ」という運動だが、座標系Aで見れば「未来から過去へ」という運動になる。
 もし、「座標系Aで見て超光速で動ける物体」と「座標系Bで見て超光速で動ける物体」が二つ用意できれば、その二つの組み合わせによって「未来から過去 へ」という移動が可能になる。図のP→Q→P'という運動を見てみよう。P→Qは座標系Bでの超光速、Q→P'は座標系Aでの超光速移動である。そして P→P'という移動は、場所は移動せず時間だけを遡っていることになる33
 このような因果律を破る現象が存在しているとするとSFなどで有名な「自分が生まれる前に戻って自分の親を殺したらどうなるのか?」というパラドックス が発生することになる。親が死んだので自分が生まれないとすると、生まれない自分はタイムマシンで元に戻ることはない。ということは親は死ぬことなく、自 分は生まれる。生まれた自分は親をタイムマシンで殺しに行く。すると自分は生まれない…と論理が堂々巡りし、結局何が起こるのか、さっぱりわからなくなる のである。これを物理の言葉で述べると「与えられた初期条件に対して適切な解が存在しない」ということになる。因果律が破れているということは「初期条 件」では決まらない要素(未来から来た自分)が問題に入ってくるということなので、こういう困ったことになる。困ったことになるのは嫌なので、因果律は破 れないようになっていると思いたいところである。

 というわけで、超光速移動が可能なら、時間旅行も可能になる。ドラえもん はどこでもドアもタイムマシンも持っているが、実はどこでもドアがあればタイムマシンも作れるのである。
 こういう話を聞くと「そうか、超光速移動ができればタイムマシンができるのか」と喜ぶ人と、「タイムマシンはできそうにないからどこでもドアもできない だろうなぁ」と悲しむ人と2種類いる。物理屋の中には後者が多い。

【補足終わり】

6.4  ドップラー効果

 ドップラー効果についてはおおざっぱな説明のみ。

 ドップラー効果については音の方が有名である。まず音の場合のドップラ─効果がどのような現象であるかを思い出す。そこでまず気をつけて欲しいのは、 「ドップラ─効果」と呼ばれている現象は実は二つの現象を合わせたものだということである。それは
 
  1. 音源が移動していることによって、波長が変化し、結果として振動数が変化する。
  2. 観測者が移動していることによって、見掛けの音速が変化し、結果として振動数が変化する。
振動数fは波長λと音速Vによって、f=[V/λ]と書かれる。6.4.は、この式の分母の変化である。図で 書けば右のようになる。これは音源が動きながら音を出している様子である。音源が動いても、まわりの空気(音の媒質)はいっしょに動いているわけではない ので、音を出した場所を中心として球状に(図では円状になっている)広がる。音が広がるまでの間に音源が移動しているので、前方では波がつまり(波長が短 くなり)、後方では波が広がる(波長が長くなる)。
これに対して6.4.は、f=[V/λ]の分子の方の変化である。同じ波長の波が来たとしても、自 分が波に立ち向かっていくならば、1秒間に遭遇する波の数が増える。逆に波から遠ざかるならば、波の数が減る。
しかしこのような説明を聞いた後で、「さて光の場合のドップラー効果はどうなるのか」と考えると、ちょっと不思議なことに気づくだろう。音の場合、観測者 の運動によって音速が変る(6.4の場合)。だから音の振動数が変化するわけである。しかし光の場 合、そんなことは起きない(光速度不変の原理!)。では光の場合、「観測者が運動している場合のドップラー効果」は存在しないのか。もちろんそんなことは ない。以下で、まず図を書いて考えてみよう。
上左の図は、静止した波源から波(光もしくは音)が出ている状況の時空図である。波は上下左右前後に(図では例によって空間軸を一つ省略している)均等に 広がっていく。それゆえ、異った時刻に発生した波の波面は同心球(図では同心円)を描く。
これを動きながらみたらどのように見えるかを表したのが上中、上右の図であり、それぞれ光の場合と音の場合である。光の場合、光速度不変により、光円錐は 傾かない。しかし、波源(光源)が刻一刻動いているので、今度は同心球とはならず、進行方向の前では波がつまり、後ろでは波が広がる。
音の場合はどうかというと、波源(音源)の動きと同じ速さで空気も動いているので、音の球はいわば、風に流される状態になる。ゆえに「音円錐34」は風で流される分、傾く。音源と媒 質が同じ速度で動いているので、波面は球状に広がりながら流されていき、同心球はたもたれる。つまりこの場合、波長は変化しない。しかし前方では波がそれ だけ速くなっており、同じ波長でも速さが速い分振動数が多くなっている35
r6cm Figure
今考えた二つ(上中、上右図)は同じ現象を動きながら見た場合であった。そのため、音の場合、音源と同じ速度で媒質(空気)が動いていた。では空気の中を 音源が動くとどうなるかを書いたのが右の図である。この場合、音円錐は傾かないが音源の動きのせいで波面が同心球にならない。つまりこの場合、波長が変化 することで振動数が変化している(音速は変化していない)。
波の振動数νは波長λと波の伝わる速さvで表すとν = [v/λ]であるが、音の場合、波源が動いたならばλが変化し、観測者が動いたら音速vが変化する。光の場合、速さvは変化しないので、変化は全て波長の 変化に帰着される。しかし、その波長が変化する理由は実は二つある。一つは図に現れている、波と波の間隔がつまるという現象である。もう一つ、いわゆるウ ラシマ効果によって、波源(光源)が波を出してから次に波を出すまでの間隔がのびる。この二つの効果によって光の波長が変化し、ゆえに振動数が変化するの である。このように、光速度不変(cは観測者の速度によって変化しない)であっても、振動数や波長は観測者の速度によって変化しうる。
では、どのように光のドップラー効果が起こるかを、ローレンツ変換の式を使って計算してみよう。光の振動数(ただし、音源が静止している場合に出す光の振 動数)をν0とする。光源の静止系(x′系とする。)では、「山」を出してから次に「山」を出すまでの時間は[1/(ν0)] であるから、光の「山」が出た時空点を(x′,y′,z′,ct′)=(0,0,0,[nc/(ν0)])(nは整数)と考えるこ とができる。これをローレンツ変換すると、(x,y,z,ct)=(γβ[nc/(ν0)],0,0, γ[nc/(ν0)] )となる。つまりこれが光源が動いている座標系において光の「山」が出た時空点である。

 もっとも簡単な場合として、光源の進んでいく先にあたる場所(x,y,z)=(L,0,0)(Lは大きく、まだ光源はここまで達していないと考える)で この光を観測したとすると、光は出てからL−γβ[nc/(ν0)] の距離だけ走ってこの場所に到達することになる。その時刻は



γ n
ν0

山が出た時刻 
+

L−γβ nc
ν0

c

光が到着するのにかかる時間 
= L
c
+ γ(1−β) n
ν0

(6.9)
である。nが1違うと、この時刻はγ(1−β)[1/(ν0)]だけ違う。ゆえに、振動数は
ν = ν0 1
γ(1−β)
0




1−β2

1−β
0  

1+β
1−β
 

(6.10)
と変化していることになる。より一般的に、(Lcosθ,Lsinθ,0)に来た光の振動数を考えよう。この場所に「山」がやってくる時刻はLが大きいと して近似すると、

γ n
ν0
+ 1
c

 


( Lcosθ− γβ nc
ν0
)
2

 
+(Lsinθ)2
 
γ n
ν0
+ 1
c

 

L2 −2Lcosθγβ nc
ν0
 

γ n
ν0
+ 1
c

( L −cosθγβ nc
ν0
)

(6.11)
となる。nが1変化するとこの時刻は[γ(1−βcosθ)/(ν0)]変化するので、振動数は
ν = ν0




1−β2

1−βcosθ

(6.12)
となる。
(ガリレイ変換を使った場合の)音のドップラー効果との顕著な違いは、進行方向に対して真横の方向へ進む光(上の式でcosθ = 0に対応する)にも振動数変化があらわれることである。これはウラシマ効果によるもので、音ではそのような結果は出ない。これを「横ドップラー効果」と呼 ぶ。銀河のいくつかはその中心核から「宇宙ジェット」と呼ばれる亜光速のガス流を出しているが、そのガスが出す光が横ドップラー効果を起していることが確 認されている。

Footnotes:

32[1/(1+x)] =1−x+x2−x3+…。 これは初項1、公比−xの等比級数の和の公式である。
33このあたりを解説 した読み物としては「タイムマシンの話」(都筑卓司・講談社)などがある。
34実際にこんな言葉 はない
35以上の音に対する 計算では、座標変換にガリレイ変換を使っている。ほんとうはここもローレンツ変換を使うべきなのだが、音のようなせいぜい数百m/sの話をしている時に は、ローレンツ変換とガリレイ変換の差は非常に小さく、わざわざ計算が面倒なローレンツ変換を使う意味はあまりない。


学生の感想・コメントから

 横ドップラー効果には驚いた。
 実験(観測)事実ですよ。

 脚注にあった 「タイムマシンの話」、高校の時に読みました。そのときはなんとなくでしかわかってなかったけど、授業受けてどんどん理解できてきて楽しいです。
 あの本は楽しかったですね。私も昔愛読書でした。

 光のドップラー効果というのは、光の波長が変わる?振動数が変わる?色が変わる?
 全部連動して変わります。

 光のドップラー効果は私たちにはわからないのでしょうか?
 日常の物体ではまずわかりません。遅すぎて。知られている例では、宇宙の 膨張によって遠くの星(銀河)は遠ざかっていくので、色が赤くなっているということがあります。

 ドラえもんが漫画で、「どこでもドアは未来や過去には移動できない」と言ってたような。
 それはドラえもんの作者さんが相対論をよく知らないからです (^_^;)。
 追記:と、書いた後で知りましたが、ちゃんと時間調節ダイアルがついているんだそうです。

 時間の流れる 向きというのを決定する物理法則はありますか?
 法則という形ではエントロピー増大則のみが時間の向きを決めていることに なります。後、法則とは言えませんが、量子力学の波動関数の収縮も、逆に広がることはありませんね。

 光円錐の図を 見ていると、原因があちこちに存在できるのに結果が一点に集中しているとことは何を意味しているんでしょうか?
 見方を変えてみましょう。上の図の現在を「結果」としてみれば因果的過去 は「原因」ですが、逆に現在を「原因」と見て因果的未来を「結果」と考えることもできますよ。つまり、因果関係というのはお互い様なのです。

 速度合成の式に感動した(多数)。
 うまくできている式ですよね。

 タイムマシンが無理そうなのは残念。
 まぁあくまで今のところは。将来はわかりませんが、あと100年ぐらいは 無理っぽいかな(^_^;)。それ以上かも。

 光円錐の角度 は45度じゃなくてもいいんですか?
 xとctを座標として使えば、常に45度です。時間の単位の選び方を変え れば、45度以外にもなります。

 45度って、 何の角度??
 光の進む道と、x軸もしくはct軸との角度。

 光速がただ光 の速さというわけではなく、こんなに大きな意味をもつものとは思ってなかった。
 そうなんです。cは光の速さというだけでなく、時間と空間の構造を決定す る定数なのです。




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On 20 Jun 2006, 20:22.