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デルタ関数の定義
デルタ関数とは、任意の関数f(x)とかけて積分することにより、
配ったテキストでは0のところがaになってましたが、間違いです。 |

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(2.14) |
この関数のグラフは図のようになるので、∆→0ではx=0でのみ(無限大の)値を持ち、0を含む範囲で積分すれば答えは
1である(グラフの四角形の面積を計算することになるから)。任意の関数f(x)をかけてから積分すればf(0)が出てくることも確かめることができる
(ただし、それが成立するためには、limx→0f(x)が有限で確定した値を持たなくてはだめ)。
デルタ関数は「関数」という名前はついているものの、本来の意味での関数とは言い難く、何かと積分されて始めてちゃんとした数学的意味があるものである。
そういう意味で「関数」とは呼びがたいものなので、「超関数」10と
呼ぶ。
デルタ関数を平行移動したδ(x−a)に対しては、
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(2.15) |
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(2.17) |
kが全く決定できないということになるので、∆p=∞になっている。
逆に∆p=0になるのはpの固有状態であるψ(x)=eikxの時であるが、この時はψ*ψ =
1という定数になって、粒子がどこにいるのか全くわからず、∆x=∞である。このように、不確定性関係は波の性質と深く結びついている。
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左の図のように、おなじ < x >
を持っていても、拡がりかたが全然違う波動関数もある。このような波動関数の拡がりの目安となる数字を計算する方法を考えよう。
このような目安が必要になるのは量子力学に限ったことではない。たとえば、
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(3.1) |
| 平均値 | |||||||||||
| 値 | 97 | 95 | 101 | 103 | 99 | 105 | 103 | 98 | 101 | 98 | 100 |
| ずれ | -3 | -5 | +1 | +3 | -1 | +5 | +3 | -2 | +1 | -2 | 0 |
| (ずれ)2 | 9 | 25 | 1 | 9 | 1 | 25 | 9 | 4 | 1 | 4 | 8.8 |
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(3.2) |
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(3.3) |
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(3.4) |
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(3.5) |

| ψ(x)=δ(x)= | 1
2π |
∫ | ∞ −∞ |
dk eikx |
| G(k)= |
∫ | ∞ −∞ |
dx F(x) e-ikx |
| F(x)= | 1
2π |
∫ | ∞ −∞ |
dkG(k) eikx |