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[問い4-1] マイケルソン・モーレーの実験で、二つの腕の長さを変えたと
しよう(東西はL、南北はL′)。
この時はエーテル風が吹いていない状態でも時間差がある。エーテル理論の立場に立ち(つまりガリレイ変換を用いて、光速は変化するという立場にたって)
エーテル風が吹いていない場合の時間差と、エーテル風が吹いている場合の時間差を計算し、ローレンツ短縮が起こったとしても、この二つが違う値を持つこと
を確認せよ。
(註:このような実験は1932年にケネディとソーンダイクによって行われている。「エーテル
風の分だけ光速が変化しているがローレンツ短縮が起こっているのでマイケルソン・モーレーの実験ではそれがわからない」という仮説が正しいなら、この時間
差は測定できるはずであるが、できなかった。ということは、ローレンツ短縮だけでは実験結果を説明することはできないのである。この実験も含めてちゃんと
説明できるのは次で説明するローレンツ変換である。)
[問い4-2] ローレンツ短縮という現象が起きているとすると、確かに二つ
の光はエーテル風が吹いていても吹
いていなくても、同時に到着する。しかし、この立場で考えると、ある二つの事象が、エーテル風がない時には同時であるのに、吹いている時には同時に起こら
ない。それは何か???
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