Scilabのすすめ
物理に限らず,研究をしているとシミュレーションを行いたい事が多々あります。FORTRANやCでプログラムを書いて計算するのは可能ですが,それなりに知識が必要です。最近では色々と便利なソフトが世の中には存在しています。
数式処理を行うソフトウェアといえばMathematicaやMapleなどが有名で,数値計算といえばMATLABが有名です。しかし,これらのソフトは有料で結構いいお値段です(調べてみて下さい)。お金がない人,またはなるべくお金をかけたくない人にとっては無料で使用できるソフトがあると助かります。
ScilabはMATLABクローンと呼ばれるソフトの一つではフリーで使える数値計算処理ソフトです。MATLABクローンは他にも色々あります。興味のある人はネット検索して下さい。また,Scilabについても私が説明するまでもなくいろんな人が解説しています。私の解説より有意義な情報がいっぱいあると思います。
私自身,Mathematicaを使って計算を行うことはありますが,価格が高いので何とかならないかと考えていました。また,他の研究者の方からMATLABがいいという話も耳にしました。
せこい私としてはタダで何とかならないかと調べている内にScilabに出会いました。使ってみると非常に有益な(いけてる)ソフトだと分かり現在も使用しています。
数値シミュレーションの計算速度についてもMathematicaやMATLABと比べて遜色ないです。使用者が増えて,より有益な情報が得られたら良いなという下心を元にScilabをこのページを見ている皆さんに勧めたいと思います。
(念のために書いておきますが,FORTRANやC言語などの計算スピードには勝てないと思いますので,その道の達人にとっては無駄なページだと思います。)
このページで初めてScilabなる物を知った人もいるかもしれないので,どのようにして使っているのかを簡単に紹介したいと思います(研究室の学生に簡単なscilabの使用法を説明をするという意味合いもあります)。
1. Scilab使用法(他の有益なサイトへのリンクのみ)
2. スクリプトファイルの作成
3. ループ計算は遅いので,できるだけ使わない
4. その他・諸注意
5. シミュレーション例(電気抵抗)
6. シミュレーション例(比熱)