今後の予定

★平成27年7月2日(木)16:20-17:20

場 所: 理学部313教室

講演者: 谷口 敬介 先生 (琉球大学理学部物質地球科学科物理系)

講演題名:「ブラックホール−中性子星連星の一般相対論的準平衡解」

講演概要:

 ブラックホールと中性子星は、太陽の8倍以上の質量を持つ恒星がその一生を終えて燃え尽き、超新星爆発を起こしたあとに残される天体です。これらの天体は重力が非常に強いので、一般相対論を用いて研究する必要があります。

 ブラックホールと中性子星が連星系を構成している場合(ブラックホール−中性子星連星)、その軌道運動によって重力波が発生します。重力波とは一般相対論で存在が予言されている、時空のゆがみが伝わっていく波のことです。重力波が放出されると、連星系からエネルギーと角運動量を持ち去ってしまうので、連星間距離は徐々に縮まり、最後には合体します。これらの現象で放出される重力波を含む、さまざまな重力波の直接観測を目指して、現在、レーザー干渉計と呼ばれる観測装置が稼働を開始しつつあり、近い将来、実際に観測されると期待されています。

 本講演では、ブラックホール−中性子星連星が徐々に連星間距離を縮めて合体に至る過程のうち、合体直前段階を取り上げ、2006年以降本格化した一般相対論を用いた研究の進展について、準平衡解に重点を置いた解説を行います。



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