量子エンタングルメントは、量子力学に特有な(非局所)相関である。この概念はアインシュタイン、シュレーディンガーらによって発見され、量子力学の奇妙さを浮き彫りにした。近年、量子エンタングルメントを情報とみなし、積極的に用いることで 従来とは全く異なる原理で動く計算機(量子コンピューター)が作れることが分かり、盛んに研究されている。この研究分野は量子情報理論と呼ばれている。 本講義で量子情報理論の基礎について解説する。必要な量子力学の知識を復習したあと、量子エンタングルメントとその応用(EPRの議論、Bellの不等式、量子テレポーテーション)について説明する。次に量子計算とは何かを説明し、最後に具体的な量子アルゴリズムについて触れる。
IBMQ(https://quantumexperience.ng.bluemix.net/qx/editor)を用いて実際に量子コンピューターを動かすことが出来るようになること。
レポートによる。