物性物理学は通常、物質の構成、格子振動、金属電子論、半導体と光物性、誘電的性質、超伝導、磁性のような分類でまとめられている。これらの基本的考えをすべて理解した上で、新物質の解明にチャレンジすることが大切である。重い電子系の物理を意識しつつ、物性物理学を全般的に学ぶ。黒板での講義なのでノートを持参すること。講義日程は、4/24 より毎週水、木の1限目に予定している。(4/24, 4/25, 5/8, 5/9, 5/22, 5/23, 5/29)
一般的な物性物理学の教科書の内容が理解できるようになること
出席とレポートで評価する。毎回基本となるレポートを出題し、次回講義までに提出してもらう。
授業登録の際に配布する授業案内に示す URL より,テキストをダウンロードすること。それを教科書として用いる。事前に予習しておくように。
レポートを通して、授業内容を改めて考える。
平日12:00 〜 13:00(理学部本館 A107)
onuki.yoshichika_at_gmail.com(_at_ を@に変えてください)
※初回講義は4月24日(水)5時限目・A311ゼミ室に集合
一般相対性理論は重力の理論です。リーマン幾何の基礎とテンソル計算の手順を手ほどきします。
簡単なテンソル計算ができること。一般相対性理論の考え方が理解できること。Einsteinの重力場の方程式の最も簡単な解き方(シュバルツシルトの解)理解できること。
レポートを課しその内容で評価する。
テンソル計算は復習すること。
物理的内容に数式がどう対応しているか考察すること。じっくりと考えると相当大きな力になります。
講義終了後教室にて
量子エンタングルメントは、量子力学に特有な(非局所)相関である。この概念はアインシュタイン、シュレーディンガーらによって発見され、量子力学の奇妙さを浮き彫りにした。近年、量子エンタングルメントを情報とみなし、積極的に用いることで 従来とは全く異なる原理で動く計算機(量子コンピューター)が作れることが分かり、盛んに研究されている。この研究分野は量子情報理論と呼ばれている。 本講義で量子情報理論の基礎について解説する。必要な量子力学の知識を復習したあと、量子エンタングルメントとその応用(EPRの議論、Bellの不等式、量子テレポーテーション)について説明する。次に量子計算とは何かを説明し、最後に具体的な量子アルゴリズムについて触れる。
IBMQ(https://quantumexperience.ng.bluemix.net/qx/editor)を用いて実際に量子コンピューターを動かすことが出来るようになること。
レポートによる。