2016年度琉球大学理学部物質地球科学科物理系公開講座 †
琉大物理公開講座10周年
Oscillations〜振動が拓く物理学〜
琉球大学理学部物理系はこの10年、毎年夏に、物理の公開講座を開いてきました。十周年を記念して、この公開講座の原点に立ち返って、中高生を中心とした理科好きの一般の皆様に、様々な物理の魅力を伝える講座を開きたいと思います。
大学で研究されている最先端の物理を含む、生き生きとした物理学の世界に触れる機会を提供したいと思いますので、物理が好きな人も得意でない人も、是非不思議体験をしにきてください。
日時 | 8月28日(日)13:00〜17:00 |
場所 | 琉球大学理学部理系複合棟(→理系複合棟の地図を参照) |
受講料 | 無料 |
受講対象者 | 中学生・高校生が主ですが、物理に興味のある方ならどなたでも受講歓迎致します。 |
申込 | 申し込みなしの当日参加可能です。 |
終了しました。
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琉球大学理学部物質地球科学科物理系
098-895-8524
講演 †
ニュートリノ振動って何? †
2015年の梶田隆章氏のノーベル賞受賞は「ニュートリノ振動の発見」に対して贈られました。
でもニュートリノ振動って、いったい何が振動しているのでしょう?
動画を使って、素粒子物理学とニュートリノ振動について解説します。
プレゼンの内容はこちらにあります。
(前野昌弘)
ついにとらえた重力波! †
昨年の9月にアメリカとヨーロッパの研究チームが重力波を検出することに世界で初めて成功しました。この重力波はどこからやってきたのか,その検出はどのように行われたのか,そして,重力波で宇宙を眺めることで今後どのようなことがわかるのか,などについて解説します。
(瓜生康史)
物質の性質を振動から探る †
金属の性質を知るためには、その金属内の電子の状態を知る必要があります。それを知る方法の一つにドハース・ファンアルフェン振動の観測というものがあります。その振動現象によって何が分かるのかを解説し、その実験に必要な強磁場を発生させる実験装置、純良な決勝の育成法なども紹介し、物性物理学の実験の世界をお話します。
(辺土正人)
実験 †
- 超高圧での「氷」をみてみよう!
室温でも約1万気圧の高圧下では水は固体(氷)になります。高圧下で水が氷に変わる様子をみてみましょう。
- 霧箱で素粒子を見る
霧箱をつかって間接的に素粒子をみたり、計測器を利用して、身の回りの放射線を実感してみましょう。
- 超伝導で感じる磁束
超伝導体の磁石に対してくっつかないけど離れないという不思議な性質を体感しましょう。
- オシロで見る電磁誘導
電磁誘導とは磁石を使って電気を発生させる現象の事です。電気が発生する様子をオシロスコープを用いて観測しましょう。
- インターネットで宇宙を楽しむ
インターネットを使って宇宙をのぞいてっましょう。
- 固体物質の単結晶
ビスマス(Bi),塩(NaCl)の単結晶を成長する様子を観察してみましょう。
- 液体やガラスに関する実験とコンピューターシミュレーション
液体イオウの不思議な粘性の実験や、液体・ガラス中の原子運動の物理シミュレーションなどを演示します。
- androidスマホ/タブレットで物理しよう
琉大物理系では、授業にandroidタブレットを取り入れています。多くの物理シミュレーションを通して、物理を視覚的に体験してください。
- おもしろ力学実験
力学は物理の基礎的な概念です。車輪を利用した力学の実験など、一緒に物理を体験しましょう。多段式ペットボトルロケットも展示予定です。
日程・距離等の理由でこの公開講座に参加できない高等学校の方、御相談いただけば出前での講座・公開実験などに応じますので、上記連絡先まで御連絡ください。