平成29年12月7日(木)16:20〜 場 所:A313室

講演題目:統計物理の眼で見るスポーツ

講演者:山崎 義弘(早稲田大学理工学術院 教授)

講演概要:

近年、社会物理学という分野が形成されつつある 。これは、社会現象を多数の人間で構成された系が示す集団的振る舞いと捉え、統計物理学の視点から現象の特徴づけを行おうとする試みである。また最近、スポーツの試合中に選手やボールの動きを追跡(トラッキング)する技術が進歩し、選手やボールの詳細な位置データ(トラッキングデータ)が容易に手に入る状況になった。我々はスポーツも社会物理学の対象になると考え、対戦型集団スポーツの代表例といえるサッカーに焦点を当て、考察を行っている。本講演では、統計物理学の視点から行われてきたスポーツを題材にした研究のレビューを行い、トラッキングデータから得られた、サッカーにみられる動力学的・統計的性質を紹介する。

★平成29年7 月6 日(木)15:00 〜

場 所: A313 室

講演題目1: ${\rm EuPd}_3$ のJ 多重項が絡む物性と${\rm EuT}_2{\rm X}_2$の最近の話題

講演者: 竹内徹也(大阪大学 低温センター 助教)

講演概要:

${\rm EuPd}_3$ は${\rm AuCu}_3$ 型立方晶の結晶構造を持ち,${\rm Eu}$ の金属間化合物では数少ない${\rm Eu}$の価数が3 価で安定な物質である.最近金子らは${\rm EuPd}_3$の非弾性中性子散乱を高エネルギーの中性子を用いて行い,J 多重項励起の直接観測に成功した.ここでは${\rm EuPd}_3$ におけるJ 多重項励起が比熱や磁化率などのバルクの物性に与える影響を紹介し,次の金子氏による講演につなげたい.また,${\rm EuT}_2{\rm X}_2$(${\rm T}$:遷移金属,${\rm X:Si, Ge}$)系での最近の興味深い実験結果についても紹介する.

講演題目2: 中性子で見るEu 化合物の多彩な物性

講演者: 金子耕士(日本原子力研究開発機構 量子ビーム 研究主幹)

講演概要:

2価と3価の状態をとる${\rm Eu}$ では,価数に応じてスピン・軌道磁性が大きく変化し,基底状態も強い磁性から非磁性へと著しく移り変わる.さらに中間価数状態では,重い電子状態を筆頭に興味深い物性が実現している.一方で,磁性の有力な研究ツールである中性子に対し,${\rm Eu}$ はその吸収体として知られ,${\rm Ce}$ 系などと比較してその研究は限られてきたが,J-PARC を始めとする最近の新しい中性子源の発展により,${\rm Eu}$ 系の研究に新たな可能性が拓かれた.本講演では,2価と3価の代表的な化合物を例として,最新の中性子散乱装置を使用して見た${\rm Eu} $化合物のバラエティに富んだ物性について紹介する.

★平成29年9 月28 日(木)14:40 〜

場 所: A313 室

講演題目: Asを含む充填スクッテルダイト化合物の高圧合成と磁気的性質

講演者:関根 ちひろ(室蘭工業大学大学院工学研究科 しくみ情報系領域 教授)

講演概要:

 充填スクッテルダイト化合物は,一般形が${\rm RT}_4{\rm X}_{12}$(R=希土類金属,アルカリ土類金属等,T=遷移金属,X=P, As, Sb)と表され,金属ー絶縁体転移,多極子転移など強相関電子系特有の様々な異常物性を示すことが知られている.PやSbを含む化合物の物性は集中的な研究が行われ,その性質がしだいに明らかになってきたのに対し,Asを含む化合物は,試料合成の困難さから,物性研究が遅れているのが現状である.高圧合成法は,Asを含む充填スクテルダイト化合物の合成に有効な手法の一つである.我々は,高圧合成法を用いて,多くの充填スクッテルダイト化合物の合成に成功した.本講演では,高圧合成法により合成された${\rm EuFe}_4{\rm As}_{12}$,${\rm SrFe}_4{\rm As}_{12}$などの新規化合物に関する磁気的性質について紹介する.

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Last-modified: 2018-12-20 (木) 13:01:21 (65d)